物置の掃除をしていたら、大量にスプレー缶が出てきました。
母が物置の在庫チェックをせずに買い物をしたため、「殺虫剤」と「虫よけスプレー」だけで10本もある!(どんだけ虫殺したいんだ・・汗)
でもよく考えてみたら私の部屋にも昔使っていた制汗剤やら、ヘアスプレーがあったんだっけ。
中身がまだ入っているから使うかもしれないと取ってあったけれど、もう既に3年ほど使っていないものを、これから私は使うんだろうか・・?
皆さんも、こんな経験ありませんか??
とにかくイメージ的に「スプレー缶の処分」というと面倒くさそうで、中身がたくさん入っているのに捨てるのはもったいないんじゃないか、と思ってしまい、目をそらし続けてきました・・
どうしても溜まりがちな使いかけのスプレー缶、「ときめかない」ものは潔くサヨナラして、
すっきりしたい!!
ということで、スプレー缶の処分の方法をまとめてみました。
「処分する!」と決める前に・・
未使用であったり、中身をほとんど使っていない場合、捨てることを考える前に、
「譲る」「売る」という選択肢があります。
スプレー缶も、せっかく世に出てきて使われずに捨てられてしまうのは可哀想・・
もし近くに需要があるのなら、是非使ってもらいましょう。(押し付けるのはNGですが・・)
「何でも売れる」でお馴染みのメルカリやネットオークションでも、スプレーが出品されていました。
(メルカリ出品風・・笑)
しかし、爆発性、発火性その他危険性のある物として認識されるため、
配送できないことも多いようです。
窓口で商品が引き受けられても、航空便での配送となる場合は送り返されてしまいます。
(出品者は発送方法についてちゃんと確認しているのでしょうか・・・?)
もしフリマアプリやネットオークションで売ることを検討するなら、
近くの業者でスプレー缶の配送ができるかどうか確認してから出品した方が良いでしょう。
あとは、配送のいらない「対面式」の受け取りサービス(ジモティ―など)を検討してみましょう。
古いスプレー缶の場合
↑物置から出てきた防水スプレー
新しいスプレー缶に対して、製造されてから10年も20年も経っているスプレー缶の場合、
・現在使用が禁止されている物質が入っている可能性
(フロンガスなど)
・長期の保管によって中身が劣化している可能性
があります。
長い間保管していたスプレー缶を処分したい場合は、
製造メーカーに問い合わせると、安全な処分方法を知ることが出来ます。
スプレー缶を捨てるときの注意点
「うーん、自分が持っているスプレーは古いし、(少ないし、)売るのは現実的じゃないな」
「譲る相手もいないし」
・・という方は、ここから「スプレー缶の処分」について学んでいきましょう!!
具体的な処分方法に移る前に、スプレー缶の特性についておさらいしておきます。
スプレー缶(エアゾール缶)は、
缶の中にLPG(液化石油ガス)などのガスと薬剤を詰め込み、
ガスの圧力を利用することで、
薬剤を噴射する構造になっています。
スプレー缶表面にも「LPガス」や「LPG」などと表記されています↓
スプレー缶によく使われているLPガスは、ブタンやプロパンなどを主成分とした液化ガスで、
①可燃性があります。
そのため、火の近くで処分のための作業を行ったりすると、
火災や爆発事故に繋がります!
引火する可能性を減らすために、風通しの良い屋外か、十分に換気をしましょう!
また、②高温にすると破裂する危険性があるので、
直射日光の当たる場所や、高温の環境に長時間放置しないようにしましょう!
処分が億劫だからと言って、中身を抜かないままゴミに出すのは、ごみの収集時に破裂したり、爆発するおそれがあるので
絶対に使い切ってからゴミに出しましょう!
過去にも、ゴミ収集車の荷台で中身の入った殺虫剤のスプレー缶が爆発して出火した結果、ゴミ収集中の作業員がけがをした事故がありました。
この様な事故を起こさないためにも、きっちり処分の手順を学んでいきましょう!!
処分中・処分後ともに、事故が起きる危険性がある「スプレー缶」。
随分前置きが長くなってしまいましたが、
安全にスプレー缶とサヨナラするために、
ここから具体的に処分方法をまとめていきます!
中身の入ったスプレー缶の処分
②中身が多い場合
まず、中身が多い場合は、新聞紙などの紙類とビニール袋を使って処分していきます。
この時も必ず火気が無いことを確認!
用意するもの
・ビニール袋かレジ袋(大きめのもの) ・新聞紙、布など(液体が染み込むもの) ・マスクやメガネ ・軍手 |
手がべたつかないよう、軍手をし、ガスを吸い込まないためにマスクをします。
①袋の中に新聞紙・布などを入れます。
新聞紙は軽く丸めるか、細かく割いて袋に入れます。
(表面積のことで、丸めたほうが良いと思ったので私は丸めました)
②袋の中の布や紙にスプレー缶の中身を噴射します。ガスが出なくなる最後まで!
ガスが逃げる軌道を確保します。
③スプレー缶の中身を噴射したゴミ袋を、燃えるゴミに出します。
やり始めると意外と早く終わることが出来ました!
やらずに「面倒くさい」と敬遠していただけだったんですねー
注意点だけ気を付ければ、そんなに大変な作業ではありませんでした。
1点だけ言うなら、ごみ袋を縛っても周りにニオイが残るので、作業が終わった後は外に置いておくと良いと思います。
③中身が少ない場合
スプレー缶の中身が底のほうにしか入っていない場合、
風下に向かって噴射する方法があります。
・・何と単純なのでしょう。一番簡単ですね。
制汗剤スプレーなどは基本的に人体に噴射しても問題のないものなので、
風向きを確認・火気が近くにないことを確認して、
自分にかからないように風下に噴射しましょう。
穴あけは必要??空のスプレーの分別方法
最後のポイント!!スプレー缶の分別方法についてです。
皆さん一番悩むのが、「穴あけ」だと思います。
しかし、最近はメーカー側も簡単に穴あけできるように、既にスプレー缶に穴あけ用の装置が取り付けられている場合があります。
このスプレー缶には「穴あけキャップ」なるものが装備されています。
ありがたいですね。
この「穴あけ」という作業ですが、過去には
中身が入った状態で穴あけしてしまって内容物が飛び出して目にけがをしてしまったり、
何らかの原因で引火してしまったり、、
死亡事故も起きています。
最近はこのような過去の事故事例もあり、「穴あけせずに」回収している自治体も多い様です。
住んでいる自治体のゴミ出し方法を確認してください。
自治体が「穴あけしてゴミ出し」を指定していて、
自分で穴あけするのが怖いなー・・と思っていたら、
消防署や各自治体のリサイクルセンターでスプレー缶・ガスボンベの回収の引き取りを行っているので、問い合わせてみましょう。
自分でスプレー缶の中身がなかなかうまく抜けなかった時も、自分で粘らずに、消防署やリサイクルセンターの専門家たちに託してしまうのが良いです。
スプレー缶が捨てる用意が整ったら、
各自治体の分別方法を調べます。
(ここはやはりフォロー出来ません、ごめんなさい!)
※通常、不燃物ごみか小物金属ごみとして回収になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スプレー缶を扱ううえでいつでも重要なことは、何より
火気に近づけないこと
処分するときに重要なのは
中身を空にすること
この情報が皆様の役に立てたらうれしいです!
しかしながら、今回処分方法を色々調べていて、
「スプレー缶」自体が、ガスを使っていたり、使用後に不燃ごみとしての回収になってしまって全くSustainable(持続可能)ではないので、今後は買うこと自体を見直して、他のもので代用できるか考えていこうと思います。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました!