ハワイで日焼け止め販売・流通禁止はいつから?サンゴに悪影響の禁止成分とは?

日本人にとって人気観光地であるハワイ。

海がきれいで、ビーチを満喫するのは最高ですよね。

そんな大人気リゾート、ハワイで今年の7月に

米ハワイ州のイゲ知事が

「特定成分を含んだ日焼け止めの販売・流通を禁止する法案」

に署名をしました。

このように特定の日焼け止めを禁止する法律が作られたのは世界で初めてのことです。

最初このニュースを父親から聞いたのですが、

「ハワイで日焼け止めが禁止になるから、これからはハワイで、今中国で人気の日焼け防止マスクが人気人るらしいよ!」と言われ、

参考:「SEKAI NO NEWS」http://sekainonews.com/archives/8300

「そんなバカな!!」と思って焦って情報を集めてみると、やはり全くのデマでした(笑)

どこからそんな情報聞いたのやら・・・

サンゴに悪影響のある特定の成分を含んでいなければ、日焼け止めも塗ることができます。

安心してください!!

今回は、

「ハワイで特定の日焼け止めが禁止された原因」

「日本からの日焼け止め持ち込み」

についてまとめていきます!!

こちらの記事もどうぞ↓

今年の7月、「米ハワイ州でサンゴ礁に有害な成分を含んだ日焼け止めの流通・販売を禁止」する法案がハワイ州のイゲ知事の署名によっ...

ハワイで特定の日焼け止めが禁止された原因

ハワイで特定の日焼け止めが禁止された理由とは、

「サンゴに有害だから」

気候帯としては熱帯地方に分類されるハワイの周辺には、多くのサンゴ礁が生息しています。

しかし、日焼け止めに使用されているある特定の成分が海に流れ込むことで若いサンゴに染み込み、白化現象を起こしているという研究結果が発表されたのです。

サンゴの白化とは、

サンゴの白化は、環境ストレスにより褐虫藻の光合成系が損傷され、サンゴが褐虫藻を放出することにより起こります。このとき、サンゴの白い骨格が透けて見え、白くなるため白化と呼ばれます。環境が回復すれば褐虫藻を再び獲得してサンゴは健全な状態に戻りますが、環境が回復せず白化が長く続くとサンゴは死んでしまいます。

引用元:国立研究開発法人 国立環境研究所 http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/18/18-1/qa_18-1-j.html

サンゴの白化現象が長引くとサンゴの死滅にも関わることなので、

原因の一つと考えられる日焼け止めの成分を禁止したわけですね。。

確かにハワイなどのリゾート地では、日焼け防止・皮膚がん防止のために日焼け止めを塗る人がほとんどでしょう。

今までサンゴにとって有害だとは知らずに皆使っていたので、

ショックに思った人もいたかもしれません。

でもこうしてハワイ州の議会で可決され、知事が署名し、法的に禁止されることで

報道されて「日焼け止めの中にサンゴ礁に有害物質が入っているかもしれない」という事実が周知されたので、人々が認識するようになって良かったのではないかと思います。

今後ほかのリゾート地でも同じような法律ができるかもしれませんね。

禁止成分とは?

販売禁止成分とされたのは、

「オキシベンゾン」

「オクチノキサート」

この2つです。

この成分がどんな働きをしているのかというと、

紫外線吸収剤として使用されています。

紫外線を物質内に吸収して熱や赤外線などに変換して紫外線の害を防いでいます。しかし、紫外線を熱などに化学的に変換する際に強い刺激を与え皮膚炎を引き起こすことがあります。

引用元:https://www.luvp-planet.com/seibun/sunscreen.html

化学物質であり、細胞毒性(細胞に対して死、もしくは機能障害や増殖阻害の影響を与える、物質や物理作用などの性質)を持っていることが確認されています。

そのため化粧品によっては質量当たりの配合上限が決まっています

しかし、配合上限以下であれば安全だという根拠もないのです。

人によってはこれらの成分によってアレルギーを起こす人もいるので、

人体に全く害がないとは言い切れません。

サンゴ礁にとって害があるということで禁止にされた成分ですが、

人間にも害がある(かもしれない)成分でもあったということで、

やはり禁止にされて正解だったのかもしれないですね。

いつから禁止されるのか?

法律の施行は2021年1月1日からになります。

この日を境に、

オキシベンソン・オクチノキサートを含む日焼け止めを販売したり流通させたりすることが禁止されます。

※ただし、免許を持った医師によって処方箋が出された場合は入手可能です

日本から持ち込みは出来るのか?

日本から日焼け止めを持ち込むことは、残念ながらというのか、可能です。。

観光客が持ち込んだ日焼け止めについては規制できないのです。

年間150万人以上もの日本人も観光客としてハワイに訪れるので、

そこを規制できないとなると有害物質の流出もそんなに減らない気がするのですが・・・汗

考えてみてください。

地元の人々が、法律に従ってサンゴを守るために「オキシベンソン・オクチノキサート」フリーの日焼け止めを使っている横で、

観光客がガンガンそれらの成分を含んだ日焼け止めを使っていると。。。

「日本から持っていけるんじゃん!たくさん日本で買い込んで持っていこう!」というのは、あまりにも配慮が足りないような気がします。

それぞれの判断に任されているところもありますが、そういうことも想像してものごとを選択できると良いですよね!

まとめ

今回のハワイ州の法的規制によって、ハワイで入手できる日焼け止めには2021年以降規制された成分が入らないことになるので、

観光客にもある程度の影響があり、有意義な一歩だと思います。

今後、このハワイ州の法律執行によってどのように海が変わっていくのか、

また観光客に対しての規制であったりほかの地域での規制であったりと、広がっていくのか、注目したいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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