スタバ・マック・・世界で進むプラスチック製ストロー廃止ってなぜ?代替品とは?

少し前の話になりますが、コーヒーチェーン大手のスターバックスが全世界の店舗で使い捨てプラスチックストローの利用を2020年までに廃止すると決定しました。

また、ファストフード大手のマクドナルドも、段階的に使い捨てプラスチックストローを廃止すると発表しています。(現在はイギリスやアイルランドで廃止が決定されています)

プラスチックごみというのは以前から世界的な問題になっているので、

大企業の取り組みからこの様な傾向が出てきたのは良いことですよね!

ところで、このまま様々なところでプラスチックストローが廃止されたら、その後どうなるのでしょうか??

この記事では、

「プラスチック製ストローが廃止されるようになった背景」

「プラスチック製ストローの代替品」

についてまとめていきます。

プラスチックが与える世界への影響

プラスチックは様々な商品や包装に利用されており、すっかり生活に根付いたものになっていますよね。

しかし、その便利なプラスチックは、登場以来様々な種類に拡大したり、複合化・多様化によってリサイクルがし辛いものとなってしまいます。

結果として、燃えるごみとして焼却されるか、燃えないごみとして埋め立てる、という処分方法が多い。

しかし、PLASTIC JAPAN HPによると、米国の統計では

14%がリサイクルされ14%が焼却(熱回収)される。40%が埋め立てられ、32%(2500万トン)が環境中に流出して森林や海洋のごみとなり、生物多様性等に悪影響すると考えられる。

https://plastics-japan.com/archives/2875

とのこと。

32%ものプラスチックがリサイクルされることもなく、ごみ処理場で処理されるわけでもなく、自然の中に捨てられてしまっています。

日本でも、道路わきや浜辺でプラスチックごみを見つけるのは簡単なことですよね。

このプラスチックごみは完全に分解されて土に還るまでに膨大な時間がかかります。

また、生態系に悪影響を及ぼします。

ひとつは、大きなプラスチック片が動物にとって害になること。

二つ目は、細かくなったプラスチックが生態系にとって害になることです。

①大きなプラスチックによる生物への悪影響

カメの鼻にプラスチックストローが刺さってしまって痛がっていたり、

水鳥の足にプラスチックが絡まっている写真を見たことはありますか??

それはまさに生物に直接プラスチック片が及ぼしている悪影響です。

廃棄されたプラスチックが川や湖、海に流されることによって、海や海辺に住む生物の住環境が悪化しています。

ビニール袋を大量に飲み込んでしまったために死んでしまったクジラや、

成長途中でプラスチックを身に着けてしまったがために変形してしまった生物を見ると、

本当に痛ましいです。

②小さなプラスチック片による生物への悪影響

一方で、小さなプラスチック片は海の生態ピラミッドの下の部分で取り込まれると、

ずっと生態系に影響を与え続けることになります。

小さなプラスチック片には2種類あり、

ひとつは化粧品などに含まれるマイクロビーズや、プラスチック加工場から流れ出るプラスチック原料「ペレット」。

もう一つが、レジ袋などの大きなプラスチック片が紫外線に当たったり波に揺られたりすることによってできるマイクロプラスチックです。

これらの小さなプラスチック片が、食物連鎖を通じて大きな生物の体内に多量に蓄積されていく、ということが起きる。

プラスチックを口に含んだ魚が巡り巡って人間の元に戻ってくることもあります。

このような背景があって、

個人がプラスチック製品の利用を減らしていくこと、

プラスチック製品の製造自体を少なくしていくこと

代替品の開発や利用を増加させていくこと

などが求められています。

スタバ・マックのストローは今後どうなるのか

さて、ここからは今後、スタバやマックはどのように変わっていくのか??

という話題について。

スターバックスのストロー

Starbacks Newsroomの記事によると、

使い捨てのストローの代わりに、「ストローなしで飲めるフタ」「リサイクルできる素材のストロー」の導入を進めていくそう。

「ストローなしで飲めるフタ」

こちらがそのフタ。

「ストローが一体化しただけじゃないか!!」

って最初思いました。

しかし、これまでの使い捨てストローが小さく重量的にもリサイクルが難しかったのに比べ、ある程度大きさのあるフタにすることはリサイクルしやすくなることにつながるようです。

フラペチーノはどうやって飲むのか

スタバユーザーが気になるのが「フラペチーノは何で飲むのか!?」ということですよね。

フラペチーノをコップのまま飲むことはあまり想像できません。

スターバックスによると、紙でできたストローや生分解性プラスチックのストローの使用を検討しているとのこと。

生分解性プラスチックは土にそのまま還るものではないので(名前で誤解している方もいるようですが)、今後どうなるのか注意してみていきたいですね。

マクドナルドのストロー

マクドナルドは、今年9月からイギリスとアイルランドで試験的にプラスチックの使い捨てストローから紙製のストローに切り替える方針を発表しました。

日本での切り替えの時期はまだ未定ですが、マクドナルドとしては2025年までに切り替えをしたいという目標があるので、2025年までに切り替わる可能性が高いとのこと。

イギリスやアイルランドでの試験の結果によって内容を検討するようです。

また、マクドナルドはストローだけでなく包装の袋やパッケージなども全てリサイクル可能な素材に変えることを目指しているようです。

マクドナルドの包装が全て変わったら、世界に相当なインパクトがあるので頑張っていただきたいですね!!

まとめ

いかがでしたか?

一回一回出るのがわずかなプラスチックのゴミであっても、

「塵も積もれば山となる」で毎年大量のプラスチックストローが捨てられています。

スターバックスやマクドナルドなど、大企業が少しのことを改善するだけで世界には多大なインパクトになります。

今後もストローだけでなく、様々なことがどんどん改善されて持続可能な形になっていくとよいですね!

また、これから大企業だけでなく、小さなレストランやカフェなども変えていって、

メインストリームになっていくと世界が変わっていきますね!

最後までご覧いただきありがとうございました!