今年の7月、「米ハワイ州でサンゴ礁に有害な成分を含んだ日焼け止めの流通・販売を禁止」する法案がハワイ州のイゲ知事の署名によって成立され、話題になりました。
今回ハワイ州で禁止された成分は今まで販売・流通してきた日焼け止めには当たり前のように含まれていたような成分なので、美容業界にも衝撃が走りました。
この話題について気になる方はこの記事にもまとめています↓
ところで、そのようなサンゴ礁に有害な成分を含んだ日焼け止めがこれから禁止されるとしたら、
私たちは何を使えばいいのでしょう??
中国では日除けマスクが流行っているといいますが・・・
参考:「SEKAI NO NEWS」http://sekainonews.com/archives/8300
日焼け止めでも、その禁止成分を含んでいないような日焼け止めがあるとしたら、知りたいですよね!!!
ということで、今回は
「ハワイで禁止された成分について」
「サンゴ礁に無害の日焼け止め」
についてまとめていきます!!
目次
ハワイで禁止された成分について
ここで、今回ハワイで禁止されることになった成分について知っておきましょう。。
販売・流通禁止成分とされたのは、
「オキシベンゾン」
「オクチノキサート」
の2つです。
ちなみに、オクチノキサートは日本では通常「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」という表記がされています。
(この記事では「オクチノキサート」に表記を統一しようと思います。。)
この2つの成分が日焼け止めの中でどんな役割をしているかというと、
「紫外線吸収剤」として働いています。
紫外線を物質内に吸収して熱や赤外線などに変換して紫外線の害を防いでいます。
引用元:https://www.luvp-planet.com/seibun/sunscreen.html
「紫外線吸収剤」ということで、日焼け止めの成分の中では相当重要な役割をしていたのですね。。
しかしながら、オキシベンソン・オクチノキサートは化学物質であり、
サンゴ礁だけでなく人体に対する影響も指摘されています。
①細胞毒性を起こす
細胞毒性とは
「細胞に対して死、もしくは機能障害や増殖阻害の影響を与える、物質や物理作用などの性質」
であり、化粧品などの中の配合量が多くなると肌や健康への害が懸念されるため、
質量当たりの配合量が決められています。
②光アレルギーを起こす
オキシベンソン・オクチノキサートは、紫外線のエネルギーによって化学変化を起こします。
この化学変化によって、肌に光アレルギーを引き起こす場合があるのです。
③環境ホルモンや発がん性の懸念
他にも、様々な人体への影響が懸念されています。
動物実験によって、生殖や行動に異常をきたす「環境ホルモン」の可能性を示す結果が得られていたり、
発がん性のリスクも懸念されています。
このように、今現在も
「実体はよくわかっていないけれど、皮膚がんになるリスク等の紫外線の害を考えると、オキシベンソン・オクチノキサートなどの紫外線吸収剤を使う利点のほうが多い」
と考えられ、日焼け止め成分として使われている状態なのです。
なんだかよく実体が分かっていなかったのに今まで使っていたということで、怖いですよね・・
サンゴ礁だけではなく、人体にも悪影響があるかもしれないという部分で、やはり禁止にして正解だったのかもしれません。。
サンゴ礁に無害の日焼け止めとは!
日焼け止めには大きく分けて2種類あるので、
日焼け止めの種類について知っておきましょう!!
そうすることで、上で説明した、ハワイで禁止された成分(つまりサンゴ礁に有害な成分)とそうでない成分を見極めて購入することができます!
正直、私も今まで日焼け止めはSPFが高いとか、そういう所しか見ておらず、
種類があることも知りませんでした・・・・汗
今回勉強することで今後日焼け止めを購入するときに参考にできるので、これから気を付けて購入します・・!
紫外線対策の種類
オキシベンソン・オクチノキサートが使用できなくなって、
「私たちは紫外線を何の防御もなく受けなければならないのか・・・!!」
と思ってしまうかもしれませんが、
それは誤解です。
それらの化学物質を使わなくても、紫外線予防をすることは出来るのです!
日焼け止めの中には、
「紫外線吸収剤」を使っているものと、
「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」を使っているものがあるのです。
1つ目の「紫外線吸収剤」は、今まで上で説明してきた「オキシベンソン」と「オクチノキサート」ですね。
紫外線を物質内に吸収して熱や赤外線などに変換して紫外線の害を防いでいます。
一方で、2つ目の「紫外線散乱剤」は、「酸化亜鉛」「酸化チタン」に代表される金属酸化物です。
肌の表面で紫外線を跳ね返すことで、紫外線が肌に当たるのを防ぐものです。
写真:https://ameblo.jp/wovestyle/entry-12385596859.html
この「紫外線散乱剤」は、化学反応を起こすことなく、物理的に成分を肌に乗せることで紫外線を防ぐものなので、肌への刺激がほとんどありません。
特徴として、「低刺激」とパッケージに記入された日焼け止めに関してはこの「紫外線散乱剤」が使用されていることが多いです。
また、これらの成分は白い粉末になるので、配合量を多くすると白くなります。
配合量を多くすると白くなってしまうという特徴から、配合量を多くすることが難しいため、
紫外線吸収剤よりも紫外線防御効果が低いといわれます。
ということで、ここまで2種類の紫外線対策を見てきましたが、
実際に「紫外線散乱剤」を使った日焼け止めを見ていきましょう。。
紫外線吸収剤不使用の日焼け止め
先程、実際にLOFTの化粧品売り場で日焼け止めコーナーを確認してみました!
正直、日焼け止めコーナーに行くまでは、「いちいち細かい成分表を見て判断しなければいけないんだろうなー・・」と思っていました。
でも、意外と簡単に判断することができたんです!
・・・というのも、
パッケージに「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」とはっきり書いているものが多かったんですね。
「家族で一緒に使える!」
「ナチュラル」
を打ち出しているブランドは、
安全性を求める消費者側にとって「紫外線吸収剤不使用」という事実は魅力的なものなので、はっきりと明記してくれているんです!いいですね!
また、「紫外線吸収剤不使用」と共によく見られたのが「ノンナノ」という表記です。
これは「ナノ粒子不使用」のことなのですが、これに当てはまるものを選ぶこともまた環境・人間の健康に配慮した商品を選ぶことに繋がります。
小さな粒子を配合することで化粧品の肌触りをよくすることに使われますが、
このナノ粒子は肌に浸透することが懸念されていたり、川や海などに流れ込むと生態系に悪影響があることも懸念されています(大気や土壌などに影響があることも考えられるが、ほとんどわかっていません)
なので、「紫外線吸収剤不使用」と「ノンナノ(ナノ粒子不使用)」と書かれたものを選ぶのがベストです!
強い日差しの中のレジャー・観光に使いたいとき
日焼け止めが特に必要になるのが真夏の海や山などのレジャーやお出かけですよね!
ハワイに行かれる方もサンサンと太陽の光が降り注ぐ中のビーチで遊ぶと思います。
そんな時はやはり効果の高い(SPFが高い)日焼け止めを選びますよね!
そんな時におすすめなのが、
「ニベアサン プロテクトウォーターミルクマイルドSPF50+ PA+++」
↑クリックしてすぐに購入できます
こちら、皆さん既になじみがあるかと思いますが、紫外線吸収剤不使用なんですねー
肌なじみもいいし、白くなりにくいのもおすすめです。
表面に「Mild」と記載してあります。
とにかく無添加の日焼け止めにこだわりたいとき
ちょっと値は張りますが、こちらの日焼け止めはSPF50+で、PA++++(4つ!)で、さらに「無色素・無香料・無鉱物油・ノンパラベン・ノンアルコール」で、まさに
「ないないずくし」です。
化粧下地の前とかに顔に塗っても、ここまで無添加だと安心ですね。
紫外線予報 ノンケミカルUVクリーム 40g
普段使いにガンガン使いたいとき
ちょっとだけお出かけするときや、春・秋などそこまで日差しが強くないときにおすすめなのが、
「メンソレータム サンプレイ ベビーミルク 低刺激性 SPF34 PA+++30g」です。
みなさんお馴染みですよね!
こちらも紫外線吸収剤不使用です。
SPF34ですが、紫外線吸収剤フリーで無香料で、肌が弱い人も使えます。
とにかくお値段が安いので、ガンガン塗ってしまっても罪悪感にならないのが魅力的です。
これらの日焼け止めはすべて紫外線吸収剤不使用となっています!
ドラッグストアで売られている中でメジャーなものもありますし、
決して「紫外線吸収剤不使用」が手に入れにくかったり、特別高価だったりするわけではないことが分かっていただけたでしょうか?
今後日焼け止めを購入するときは、ちょっとだけ原材料の部分を見て、紫外線吸収剤不使用の物を買おうと思います!
なるべく環境にいいものを!
まとめ
いかがでしたでしょうか??
今回は、
「ハワイで禁止された成分について」
「サンゴ礁に無害の日焼け止め」
この2つについてまとめてみました。
サンゴ礁だけでなく、人体にも害があることが懸念されている
紫外線吸収剤について知ることで、
今後日焼け止めを購入するときにちょっとだけ気を付けるだけで、
サンゴ礁にも人間にもやさしい選択ができるようになります!!
この記事が、そんなより良い選択を後押しすることができるなら嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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